2014年03月01日

永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかお出演の台湾映画「KANO」が公開

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永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかお出演の台湾映画「KANO」が2月27日に公開初日を迎えました。

映画のタイトルになっている「KANO」とは日本統治時代の台湾で1931年の甲子園大会に初出場で準優勝に輝いた「嘉義農林学校(嘉農)」。この実話を元にした映画です。

この映画で永瀬正敏さんは嘉義農林高校野球部の近藤兵太郎監督役、坂井真紀さんは近藤監督の妻役、大沢たかおさんは、八田與一(与一)役をされています。


近藤兵太郎監督は当時台湾地区の甲子園代表校は日本人のみで構成された台北商業(現在の国立台北商業技術学院)が常連だった中で嘉義農林高校野球部の監督に就任し甲子園に導いた実在の人物です。
ちなみに嘉義農林高校は現在の国立嘉義大学の前身です。


大沢たかおさん演じる八田與一は台湾南西部の嘉南平原に広大な灌漑設備を作り(嘉南大圳)、この土地を台湾最大の米作地帯に変えた人です。

日本よりも台湾での方が有名な方で、教科書に掲載されていたり、銅像や記念館があったり、著名人や政治家の日本向けのコメントの中に登場するなど当時の台湾の発展に大きな貢献をした方という認識が台湾ではあります。


映画の話に戻ります。この映画のあらすじは

1929年に誕生した日本人、漢人、原住民による嘉義農林野球部が新任監督の近藤兵太郎を迎え、スパルタ式訓練で「甲子園進出」を目指すことになった。のんびりしたチームだった嘉農野球部は、近藤の鬼のような特訓を1年間受けると、連敗続きの野球部員も勝利への強い意志が沸き、甲子園出場の夢を抱く。
そしてついに1931年、台湾予選大会で連勝を続け、日本人のみの常勝チームであった台北商業を打ち負かして、濁水渓から南部の学校で初めて台湾代表大会での優勝。嘉農野球部は台湾の代表チームとして、日本への遠征へと赴く。
夏の甲子園で戦った嘉義農林チームの、1球たりとも諦めない感動的なプレイが5万5千人の大観衆の心を掴む。嘉義農林は台湾野球の歴史に大きな功績を残した。球児たちの恐れを知らず勇敢に自分に挑戦する姿は、ある意味真の勝利なのかもしれない。決勝戦で敗れた嘉義農林チームに、観客席から熱い声援「戦場の英雄…天下の嘉農…」が送られる。

日本語版公式Facebookページより
https://www.facebook.com/Kano.japan/info

弱小チームに赴任した熱血監督が常勝チームを破って甲子園に進出する。
なかなか痛快なストーリーです。

準優勝した時、レギュラーメンバーは日本人が3人、台湾本島人2人、先住民族高砂族4人で、異なったルーツを持つ選手たちが一つになって戦う姿に当時の野球ファンは感動したようです。


この映画一部では批判もあるようです。
(前略)〜話題の「KANO」を激しく批判しているのは、国立台湾大学の「中華復興社」など複数の学生団体からなる「抗独史陣線」(台湾独立史観に反対する共同戦線)。共同戦線のメンバー7人は「KANO」公開初日の27日、映画館が林立する台北市内の西門町で記者会見を開き、同作品のボイコットを求める声明を発表した。

「拒当皇民」(皇民化にノー)、「不要受“片”」(「KANO」に騙されるな)などと書かれたプラカードを手にしたメンバーらは、6分間におよぶ同作品の予告編で、日本語の出るシーンが全体の9割以上を占めることや、主役は日本人俳優が務めることに触れ、「台湾の主体性を蝕んだ」と批判し、政治家などは「KANO」関連のイベントに参加せず、台湾の人々の尊厳を守るよう訴えた。

また、「KANO」が描いた「大和民族、漢民族、高砂族(先住民)の選手で構成される理想のチーム像」や1930年代の「古き良き時代」については、「日本植民史観に基づくプロパガンダにすぎない」とした。〜(後略)
引用−中央社フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/search/201402280004.aspx?q=KANO


ただ見に行った方の感想を見ると好評価ですし、大部分では好意的に受け入れられているようです。

「台湾独立史観に反対する共同戦線」っていう団体名からアレではありますが。

いろんな考え方があっていいと思いますし、そもそも立ち位置が違えば考え方が違って当然。
日本人と仲良くしてる台湾人だって深いところに突っ込んでいくと考え方は違いますしね。

抗日運動の霧社事件を描いた「セデック・バレ」という映画があれば
日本人と台湾人がひとつの目標に向かって頑張っていく映画もあっていいです。
いろんな方向から見た映画を自由に作れるのは良いことだと思います。
(「セデック・バレ」は反日映画かっていうとまた違いますが)


というかこのふたつの作品、同じ魏徳聖(ウェイ・ダーション)ですね。
「セデック・バレ」では監督、「KANO」では脚本で参加しています。


魏徳聖(ウェイ・ダーション)と言えば2008年に公開され台湾で大ヒットした「海角七号 君想う、国境の南を」も有名です。

当時学生で台湾にいたんですが、日本人の間でも流行ってみんなで見ました。

「海角七号」は1940年代と現代の台湾を舞台に、60年前に届けられなかったラブレターが2つの時代の恋物語をつなぐラブストーリー。笑いあり涙ありで盛り上がるところはきっちり盛り上がる良い映画です。


魏徳聖はあまり現在の政治的な考え方に流されずに、描きたい時代を正面から描いているイメージです。
映画的な演出はあるにしても、良いことも悪いこともしっかり描くところは好印象です。

まだ「KANO」を見に行けていませんが、機会を作ってぜひ見に行きたいです。










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posted by じぇふ at 06:34 | Comment(0) | 台湾映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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